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■第2回■
非日常でしか、
わからないことがある。
――ブログを拝見したら、旅行か何かを企画中とありましたが......。
合宿形式の父親学校をやろうと思ってるんですよ。3泊4日くらいで。対象はプレパパかな。
――プレパパ向けなんですか。
第一子が生まれる前って、一番モチベーション高いじゃない? 生まれちゃうともう怒濤のような日常で、学ぶどころじゃない(笑)。
――たしかに(笑)。
理想は、そうだな、7、8カ月目くらいの赤ちゃんがお母さんのお腹にいるお父さんかな。
座学で、父親の役割やパパが育児に関わると子どもにどんなメリットがあるかとか、あるいは、ワークライフバランスの考え方なんかも学ぶ。一方、実技では、おむつ替えや料理、アウトドアで火興しを学んだり、興した火でドラム缶に風呂を焚いて入ったりするのもいいな。
子どもが大きくなったら一緒にやりたい、楽しみたいと思うような意識付けだよね。
楽しもうって思ったところで、人間、情報と技みたいなものがないとどうしていいか分からないでしょ。子どもを前にフリーズないために、基本的な知識とスキルを磨く場として、父親学校を作ろうと考えてるんです。
最終日には、奥さんに迎えに来てもらって、4日間学んで、自分はどういう父親になりたいかを作文に書かせて、奥さんの前で読ませようかと(笑)。
――! まさに学校ですね(笑)。
やっぱり、非日常でしかわからないことってあるんだよね。
10年以上前だけど、僕は書店員時代に、本の学校というのに参加した経験があるんです。
ドイツにはブッフシューレという書籍業学校があって、ドイツの書店員は日本で言う図書館の司書のように資格を持ってる人たちが、ある種書店のコンシェルジェとしてプライドを持ってやってる仕事なんです。
90 年代の出版がまだまだ元気だった頃、鳥取の今井書店の永井伸和さんが、そのブッフシュー レを知って、これからの日本の書店業界にもこういうものが必要だからと、2000年に全寮制で本の学校を開こうとしていた。
そのプレイベントとして、大山緑陰シンポジウムというのをやっていて、僕は96年に一参加者として参加したんですね。
そこでいろんな業界の情熱を持った人に出逢って、インスパイアされて、シンポジウムに参加した2ヶ月後には、往来堂を作ってた。
――たった2ヶ月でですか!
そう、かなり影響を受けたね。日常的な情報しか知らなかったら、絶対そこまでいかなかったと思いますよ。
合宿所で夜を徹して膝を詰めて、ジェネレーションを超えて、情熱をもったいろんな人と話し合えたことが、僕にとってはすごくよかった。
父 親学校もそう。知識はどこででも得られるんだけど、知識が知識で終わってしまっては仕方がない。結局、体内のOSを入れ換えるためには相当な意識付けが必 要でね、それはやっぱり、先輩パパを見るとか、話を聞くとか、仲間たちとビジョンを共有するとか、そういうことでしかたぶん、生まれてこないと思うんです よ。
だからこそ、父親学校をやりたい。そういう非日常での体験って、頭や身体感覚として残るし、必ず次のアクションに繋がっていくと思うから。
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■安藤哲也さんプロフィール■
1962年東京都生まれ。2男1女の父親。出版社、書店、IT企業など9回の転職を経て、06年11月、父親の育児 支援を行うNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立、翌年、絵本ナビ非常勤取締役に。企業、一般向けの父親セミナーや、「子育てパパ力検定」のPR、絵本の読み聞かせ&ライブ活動「パパ's絵本プロジェクト」などで日本を飛び回る。著書に『本屋はサイコー!
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■安藤哲也さんの本■
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