インディゴ・フィルムズ フィルムメーカーTOMOさんインタビュー 6/12

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■第6回■

――撮影を終えて、日本に帰国されてからは、スムーズにフリーランスの活動に入られたんですか?

いや、全然です(笑)。ツテもないし、どうしていいのかわからない状態でした。どうしていいかわからないけど、じっとしてるわけにもいかないから、ウェブを使っていろんな会社を探して、「バンクーバーでやってたんですけど、お話きかせてもらえませんか」ってメールを送りまくったんです。

――どのくらいアプローチされたんですか?

100社くらいは出しました。そのうち10~20%リアクションがあって、可能な限りお会いしていただきました。あの時は、ディレクションかプロデュースか、就職かフリーランスか、とにかく、今後の方向性すべてにおいて悩んでいましたから、現場の方のお話は、非常に参考になりました。

と同時に、非常に悔しい思いもしました。僕なりにあれだけバンクーバーで苦労して作品を作って来ても、所詮は自主制作、アマチュアで、メジャーどころの会社には全く相手にはされませんでしたから。

――そうだったんですか。お仕事は、そこから繋がっていったんですか?

いえ。実は、mixiがきっかけだったんです。企業へのアプローチと並行して、mixiで映像をやっていそうな方を探してコンタクトを取って、これも可能な限り会いに行ったんですが、その中にひとり僕を気に入ってくれた方がいて、彼が、会って数日後に仕事を紹介してくれたんです。「今回の仕事は予算が低すぎて会社として受けることができないから、よかったらやらないか」って。

その仕事は、今考えると大したバジェットではないんですが、これだけもらえればフリーランスとしてなんとか食べていけると思える額ではあった。それで、その時内定をもらっていた会社を断って、フリーランスの活動を始めたんです。

――それからは、順調にお仕事が広がっていったんですか?

そうですね。その、mixiを通して出逢った方が、すべてに繋がっていくんです。
神田昌典さんのミュージカルのドキュメンタリー制作にも、その方のご紹介で参加させていただいて、神田さんとのおつき合いはそこから始まっていますから。

――神田昌典さんというと、ビジネスの世界でカリスマコンサルタントとして知られていますが、ミュージカルもプロデュースされているんですね。

そ うなんです。神田さんが、ご自身の小説、『成功者の告白』(講談社)をミュージカル化されたんでが、当初僕は、ミュージカルのドキュメンタリーへはアシスタントで入ったんですよ。だから、神田さんは最初、僕の存在すら認識していない感じでした。ただ、とてもラッキーなことに、ディレクターの人が途中で別の仕事で忙しくなって、僕が繰り上がりで現場のディレクターをやらせていただけることになったんです。

――それでご縁がつながって......。ミュージカルの後は、どんな作品をご一緒されているんですか?

マインドマップのドキュメンタリー、障がい者が働く姿から「仕事の意味」を考えるドキュメンタリー・シリーズ3本、5月から放映開始になった「はたらくげん き」、それから、マインドマップ開発者トニー・ブザン氏の来日ドキュメンタリーなどです。

実は、障がい者のドキュメンタリーも、たまたまミュージカルに高橋洋子さんが出演していらしたからこそ生まれた企画なんです。高橋さんは、エヴァンゲリオンの主題歌も歌っていらっしゃるシンガーなんですが、彼女は障がい者に対する活動にとても熱心なんです。その高橋さんから、障がい者の月収が平均13,000円だというのを聞いて、神田さん、椅子から転げ落ちるくらいのショックを受けられて。

神田さんは、ご自身の成功を世の中に還元したいという想いを持っていらしたこともあって、「それじゃあ、障がい者に施すのではなく、僕らが障がい者から学ぶという姿勢にたったドキュメンタリーを作ってみようか」と、話が転がっていったんです。


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■TOMO(合田智一)さんプロフィール■
1973年東京出身。中央大学法律学部法律学科卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳で渡加。バンクーバー・フィルム・スクールにて映画製作を学ぶ。
短 編第一作『Before, After』(2003年)はフジテレビ「ショートショート制作部」にて最優秀撮影賞を受賞など、国内外の映画祭に多数入選。短編第2作『for the beauty of falling petals』(2004年)はバンクーバー、トロント、ウィスラー等の映画祭にて入選。2006年に帰国、フリーランスの映像クリエイターとして活動を 開始。2007年、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。初監督作品、SF時代劇アクション、『The Tears of the Rabbit』が2008年公開予定。
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>>biglobeのHPで、インディゴ・フィルムズ制作・TOMOさんがディレクターを務めていらっしゃる、「はたらくげんき」がご覧になれます。(*視聴できるのは最新版のみ。TOMOさんは、全12本中4本担当されています)。詳しくはこちら


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本屋はサイコー! 安藤哲也著(新潮OH!文庫)

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