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■第7回■
――それにしても、カナダから帰国されてわずか2年ほどで、こうして映像制作会社を軌道に乗せていらっしゃるというのはすごいと思うんです。どうしてここまで成長することができたとお考えですか?
僕らが実際のところうまくいっているのかいっていないのか、自分たちではよくわからないところもあるのですが、僕らなりに、僕らがうまくいっているところを分析すると、2つの大きなポイントがあると思ってるんです。ひとつは、基本的に「内容とお金」より「人と心意気」で仕事を受けさせていただくかどうかを決めていること。もうひとつが、クリエイターであってもビジネスを怠らない、ということなんです。
――ふたつのポイントについて、詳しくお聞かせいただけますか?
ひとつ目は、要するに仕事の受け方なんですが、一見やりたいと思う内容の仕事じゃなくても、人のご縁によって恵まれた熱意ある方の依頼であれば、基本的には断らずにお受けしようと考えているんです。
――食わず嫌いをなくすというか......。
そうです。というのも、この仕事を続けていく上で、やりたいことしかやらない、というのでは、その時はいいかもしれませんが、結局勉強の機会を減らしてし まうことになるし、自分たちの幅を限定してしまうことになりかねないと思うので。同時に、スタッフには給料を払っていかなくちゃいけないですから、いただ ける仕事は基本的にすべてありがたいっていうのはあるんですが(笑)。
でも、不思議なことに、そうやっていくうちに、ジャンルや内容も僕たちが常日頃やりたいと思っている、「環境」「福祉」「教育」などに関することが多くなってきています。
――"人"で決めることが、結局"ジャンル"を選択することにつながっている。興味深いですね。その辺りのことは追ってまた伺うとして、ふたつ目のポイントについてはいかがですか?
僕らが常に考えているのは、ビジネスとクリエイティビティーのバランスをうまくとっていこうということなんですよ。ビジネスとクリエイティビティーって、 一般的には水と油みたいに相反するものと捉えられがちですが、実際は互いに密接に絡み合っていて切り離せないものだし、突き詰めれば実は相性がいいんじゃ ないかと思うんです。
つまり、スケジュールや予算、クライアントとのコミュニケーションなど、映像というクリエイティブ活動をしていく上で知らなければならないビジネススキル がたくさんあるし、それらを知れば知るほど、多くの仕事を得ることができ、持てるクリエイティビティーを活かしやすくなるわけです。それに、ビジネス的な 制約があって初めて発揮できるクリエイティビティーもありますから。
――制約は大事ですよね。
そうなんです。さらに言うと、クライアントは、数多ある制作会社の中でなんとなく僕らを選んでくれただけで、僕らのクリエイティビティーなんてよくわから ないと思うんですよ。制作会社は、他にもいっぱいあるわけだし。だから、芸術性とかクリエイティビティーとか言う前に、人間的にもビジネス的にも、きちん と信頼関係を築いているか、という方が、この仕事を続けていく上では、重要なんじゃないかと思うんです。
――確かに、クライアントの方は作品を見比べて制作会社を選ぶわけではないですもんね。
結局、ビジネスをしっかり意識するというのは、より多くのやりがいある仕事の機会を得るためでもあり、同時に、高いモチベーションを保ったいい状態で、常に持てるクリエイティビティーを存分に発揮できる状態いるための基礎作りでもあるんです。
そういうビジネスの下地ができていないと、結局思わぬトラブルやミスコミュニケーションなどに時間やエネルギーを奪われて、モチベーションが下がってしまう。僕らのような仕事は、モチベーションの低い状態でイヤイヤやるというのが、一番残念なことですからね。
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■TOMO(合田智一)さんプロフィール■
1973年東京出身。中央大学法律学部法律学科卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳で渡加。バンクーバー・フィルム・スクールにて映画製作を学ぶ。
短 編第一作『Before, After』(2003年)はフジテレビ「ショートショート制作部」にて最優秀撮影賞を受賞など、国内外の映画祭に多数入選。短編第2作『for the beauty of falling petals』(2004年)はバンクーバー、トロント、ウィスラー等の映画祭にて入選。2006年に帰国、フリーランスの映像クリエイターとして活動を 開始。2007年、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。初監督作品、SF時代劇アクション、『The Tears of the Rabbit』が2008年公開予定。
>>詳しいプロフィールはこちら
>>biglobeのHPで、インディゴ・フィルムズ制作・TOMOさんがディレクターを務めていらっしゃる、「はたらくげんき」がご覧になれます。(*視聴できるのは最新版のみ。TOMOさんは、全12本中4本担当されています)。詳しくはこちら
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そうです。というのも、この仕事を続けていく上で、やりたいことしかやらない、というのでは、その時はいいかもしれませんが、結局勉強の機会を減らしてし まうことになるし、自分たちの幅を限定してしまうことになりかねないと思うので。同時に、スタッフには給料を払っていかなくちゃいけないですから、いただ ける仕事は基本的にすべてありがたいっていうのはあるんですが(笑)。
でも、不思議なことに、そうやっていくうちに、ジャンルや内容も僕たちが常日頃やりたいと思っている、「環境」「福祉」「教育」などに関することが多くなってきています。
――"人"で決めることが、結局"ジャンル"を選択することにつながっている。興味深いですね。その辺りのことは追ってまた伺うとして、ふたつ目のポイントについてはいかがですか?
僕らが常に考えているのは、ビジネスとクリエイティビティーのバランスをうまくとっていこうということなんですよ。ビジネスとクリエイティビティーって、 一般的には水と油みたいに相反するものと捉えられがちですが、実際は互いに密接に絡み合っていて切り離せないものだし、突き詰めれば実は相性がいいんじゃ ないかと思うんです。
つまり、スケジュールや予算、クライアントとのコミュニケーションなど、映像というクリエイティブ活動をしていく上で知らなければならないビジネススキル がたくさんあるし、それらを知れば知るほど、多くの仕事を得ることができ、持てるクリエイティビティーを活かしやすくなるわけです。それに、ビジネス的な 制約があって初めて発揮できるクリエイティビティーもありますから。
――制約は大事ですよね。
そうなんです。さらに言うと、クライアントは、数多ある制作会社の中でなんとなく僕らを選んでくれただけで、僕らのクリエイティビティーなんてよくわから ないと思うんですよ。制作会社は、他にもいっぱいあるわけだし。だから、芸術性とかクリエイティビティーとか言う前に、人間的にもビジネス的にも、きちん と信頼関係を築いているか、という方が、この仕事を続けていく上では、重要なんじゃないかと思うんです。
――確かに、クライアントの方は作品を見比べて制作会社を選ぶわけではないですもんね。
結局、ビジネスをしっかり意識するというのは、より多くのやりがいある仕事の機会を得るためでもあり、同時に、高いモチベーションを保ったいい状態で、常に持てるクリエイティビティーを存分に発揮できる状態いるための基礎作りでもあるんです。
そういうビジネスの下地ができていないと、結局思わぬトラブルやミスコミュニケーションなどに時間やエネルギーを奪われて、モチベーションが下がってしまう。僕らのような仕事は、モチベーションの低い状態でイヤイヤやるというのが、一番残念なことですからね。
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■TOMO(合田智一)さんプロフィール■
1973年東京出身。中央大学法律学部法律学科卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳で渡加。バンクーバー・フィルム・スクールにて映画製作を学ぶ。
短 編第一作『Before, After』(2003年)はフジテレビ「ショートショート制作部」にて最優秀撮影賞を受賞など、国内外の映画祭に多数入選。短編第2作『for the beauty of falling petals』(2004年)はバンクーバー、トロント、ウィスラー等の映画祭にて入選。2006年に帰国、フリーランスの映像クリエイターとして活動を 開始。2007年、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。初監督作品、SF時代劇アクション、『The Tears of the Rabbit』が2008年公開予定。
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>>biglobeのHPで、インディゴ・フィルムズ制作・TOMOさんがディレクターを務めていらっしゃる、「はたらくげんき」がご覧になれます。(*視聴できるのは最新版のみ。TOMOさんは、全12本中4本担当されています)。詳しくはこちら
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