インディゴ・フィルムズ フィルムメーカーTOMOさんインタビュー 8/12

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■第8回■

――ビジネス的な側面というと、具体的にはどういったことを実践されているんですか?

たとえば僕らは、お仕事を発注していただく度に、きちんと契約書を作らせていただくんです。その契約書の中に、いつまでにどんなものを作るという基本情報の他に、こちらがすること、そして、しないことも書いておきます。そうすると、「言った」「言わない」で揉めることもないし、それによってモチベーションが下がることもない。多くのネガティブな要因を回避できます。

――「やらないことも書く」というのは、いいですね。

意外とそこが抜けちゃうんですよね。それから、契約書以外でも、予算やスケジュールの管理など、できる限りきちんとしていきますし、細かなところでは、電話の出方やコールバックの仕方なんかも、クライアントがまずは安心できるように......といっても、元々ビジネスマンだったので、自分にとっては当然のことなんですけど、社内でもそれを徹底するようにしています。

そうすることで、互いの中に信頼関係が生まれて、コミュニケーションが非常にスムーズになっていくし、コミュニケーションがスムーズになると、僕らとしてもクリエイティビティーを発揮しやすくなりますから、一石二鳥なんです。
――なるほど。それ以外に、クライアントとのやりとりや仕事の仕方などで工夫されている点はありますか?

僕らなりにしている工夫としては、プレゼンの場など、相手に僕らに仕事を依頼したいと思わせなくてはならない場などでは、できるだけ五感に訴えよう、という意識はもっています。

――五感に訴えるプレゼンですか。

そうです。ちょうどいい例としては、BS-11で毎週土曜日22:30~23時に放送されている『はたらくげんき』という番組 のプレゼンには、豆腐をもっていったんです。

――トウフって、あの豆腐ですか!?

ええ。その番組で、僕らはある障がい者がやっている豆腐屋さんの話をぜひ番組に取り上げたいと思っていたんです。でも、あの魅力を紙だけで説明するのは到 底無理だと僕は思った。そこで、プレゼン資料の一部として、すでに撮影してあった映像を短く編集し直し、さらに、その豆腐屋さんの豆腐を宮城から取り寄せ て、皿や生姜も持参して、実際に食べてもらったんです。時間がない中での準備だったんですが、結果は大成功で、局の方もこの企画にはすぐにゴーサインを出 してくれました。

――それは確かに心を動かされそうですね。

幸い映像は視覚と聴覚に訴えるには非常に優れたツールなので、そこはクリアできますし、豆腐を食べてもらうことで、味覚や触覚、嗅覚にも訴えられますよね。実際、ここの豆腐がめちゃくちゃおいしいんですよ。

五感繋がりでいうと、僕らはひとつ仕事を終えると、お世話になったクライアントの方に、3度コンタクトを取ると決めているのですが、2度目のコンタクトの際に、感謝の気持ちを込めて、チョコレートをお送りするようにしてるんです。これは、毎回とても好評です。

――チョコレート! それはうれしいですね。

ええ。特に女性には確実に喜んでいただけます(笑)。
そういう、五感を通したコミュニケーションが、人の心を動かし、信頼関係を築くための大きな助けになってくれますね。


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■TOMO(合田智一)さんプロフィール■
1973年東京出身。中央大学法律学部法律学科卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳で渡加。バンクーバー・フィルム・スクールにて映画製作を学ぶ。
短 編第一作『Before, After』(2003年)はフジテレビ「ショートショート制作部」にて最優秀撮影賞を受賞など、国内外の映画祭に多数入選。短編第2作『for the beauty of falling petals』(2004年)はバンクーバー、トロント、ウィスラー等の映画祭にて入選。2006年に帰国、フリーランスの映像クリエイターとして活動を 開始。2007年、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。初監督作品、SF時代劇アクション、『The Tears of the Rabbit』が2008年公開予定。
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>>biglobeのHPで、インディゴ・フィルムズ制作・TOMOさんがディレクターを務めていらっしゃる、「はたらくげんき」がご覧になれます。(*視聴できるのは最新版のみ。TOMOさんは、全12本中4本担当されています)。詳しくはこちら


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