インディゴ・フィルムズ フィルムメーカーTOMOさんインタビュー 9/12

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■第9回■

――ところで、やりたい企画を実現するために、ご自身が営業をされたり、企画をご提案されたりということはあるんですか?

厳密な意味での営業活動は全くしていないですけど、やりたいことは常にたくさんありますから、一緒にお仕事をさせていただいている方に提案することはあります。

――企画書や提案書はよく書かれるんですか?

最近ちょっと時間がとれにくくてなかなか書けないんですが、面白い企画を思いついたら書くようにはしていますよ。

――企画書をひとつ書き上げるのって意外と大変だったりしませんか? 私なんかは、企画書ひとつ書くのに場合によっては何週間もかかってしまって大変な思いをするんです。

最初からディテイルにこだわってしまうと、時間がかかってしまいますよね。でも企画って、どこかワインみたいなもので、しっかりとした樽である程度熟成させる必要があるんですよ。僕の場合は、大抵1時間くらいで書いてしまいます。その時にはディテイルにはこだわってしまうと書けなくなってしまうから、むしろ、ワインの樽を用意する気持ちで大まかに捉えて書いていくんです。

――なるほど。そう考えるとシンプルに書けるし、企画書を書くたびに豊かな気持ちになれそうです(笑)。

僕はサラリーマン時代に 企画書を扱ったりもしていたので、「5W2H」をはじめとする企画書のいろははわかっているつもりだし、映像の世界に入ってからもよく書いているので、僕 の中ですでに決まったフォーマットがあるんですね。だから比較的スムーズに企画書を書くことができるんです。

ここでもビジネス感覚というのは非常に大事で、ちゃんと予算やターゲットなどを考えた上で、企画書を書いて提案していくと、読んで検討してもらえる機会が確実に増えるし、企画が通る可能性も高くなります。

――実際に、そうやって実現されたお仕事もあるんですか?

それがまた面白いんですけど、企画書通りにすんなり実現されるというのは、意外と少ないんですよ。でも、思わぬところからその企画が返ってきたりするんです。
た とえば今度のBSの企画も、以前僕らが神田さんに、「月刊ソーシャルベンチャー」という社会起業家をテーマにした映像マガジンを作りませんかと提案してい たのが発端なんです。でもその時は、予算がとれないということで、ペンディングになっていたんですね。そうしたらそのうち、神田さんが、「はたらくげん き」という番組を企画・出演されることになり、「TOMOがあの時言ってたのとコンセプトが近いから一緒にやろうよ」と声をかけてくださったんです。

――まさか映像マガジンからBSの番組に結びつくとは、思いも寄らないですね。

面 白いですよね。僕が提案するのは、もちろん、この人ならこの企画を興味を持ちそうだなと思う人に対してなんですけど、同時にそれは、なにか、宇宙に発信す るみたいなところがあるんです。「これをやりたいんです」「これをやりましょう」って言っていると、今回のように思いも寄らなかったところから返って来た り、相手の人が、それはできないけどこういう形ならぜひやりたい、と逆に依頼してくださることもあります。

黙っていては起こり得なかったことが、起こるようになる。それが、提案することの一番の面白さだし、やりたいことがある限り、これからも、こうした提案はどんどんしていきたいと思っています。


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■TOMO(合田智一)さんプロフィール■
1973年東京出身。中央大学法律学部法律学科卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳で渡加。バンクーバー・フィルム・スクールにて映画製作を学ぶ。
短 編第一作『Before, After』(2003年)はフジテレビ「ショートショート制作部」にて最優秀撮影賞を受賞など、国内外の映画祭に多数入選。短編第2作『for the beauty of falling petals』(2004年)はバンクーバー、トロント、ウィスラー等の映画祭にて入選。2006年に帰国、フリーランスの映像クリエイターとして活動を 開始。2007年、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。初監督作品、SF時代劇アクション、『The Tears of the Rabbit』が2008年公開予定。
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>>biglobeのHPで、インディゴ・フィルムズ制作・TOMOさんがディレクターを務めていらっしゃる、「はたらくげんき」がご覧になれます。(*視聴できるのは最新版のみ。TOMOさんは、全12本中4本担当されています)。詳しくはこちら

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本屋はサイコー! 安藤哲也著(新潮OH!文庫)

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