インタビュー: 2008年4月アーカイブ


安藤さんと初めてゆっくり話をしたのは、
近所の洋食屋さんだった。

夫を交えてランチをご一緒して、
「今度こういうブログを立ち上げるので、
ぜひ第1回のインタビュイーになっていただけないか」
とお願いしたのだ。
安藤さんは、「いいですよ」と笑顔で快諾してくれた。

安藤さんは、言葉を沢山持っている人だ。
それだけインプットもしているし、
アウトプットにも慣れている。

ランチをご一緒しながらそれを痛感し、
インタビューをお受けくださったことに感謝する一方で、
あらゆる面で経験の浅い私が、
まともな――安藤さんにとっても楽しい、
せめて、多少なりとも時間を割く価値があったと思える――
インタビューができるのかと、不安になった。

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■第12回■
これまでも、これからも、
自分がロックできる方を選ぶ。


人の一生は小説のようなものです。その人が死んだ後も残ってその人生を伝え続ける。
僕の一生も、みんなが読みたくなるような面白い小説になればいい。じゃあ、人生という小説をできるだけ楽しいものにするにはどうしたらいいか。それには、テーマやプロットがしっかりしていて、愉快で個性的な登場人物がたくさんいた方がいいじゃない。しかも伏線張りまくりで(笑)。ラストで大どんでん返しもいいな。って、まだ最終章じゃないけど(笑)。
そういう思いがあるから、僕は、いつも、自分がロックできる方を選ぶんです。これまでもそうしてきたつもりだし、これからも、そうありたいって思う。だって、「パパの人生ってつまらなかったね」って娘に言われたら死んでも死にきれない!(笑)
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■第11回■
NPOをやっていることも、僕にとってはおいしい寄り道。
まさにそれこそが、豊かさなんだよね。


保育園時代に学んだことのひとつが、「寄り道をする」ことなんです。保育園からの帰り道、子どもの歩調に合わせてゆっくり歩くと、いろんな発見や出会いがあるんですよ。道端に可憐な花が咲いてたり、道奥に今川焼き屋さんを発見したり、お肉屋さんのおじちゃんおばちゃんと親しくなったり。そういうことがすごく豊かなことだと僕は思った。夕暮れ時の時間に、自分が娘と一緒にその場にいられること自体が幸せだなってね。それって毎日長時間労働で家に寝に帰るだけじゃ、絶対見えてこないことだからね。
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>>第9回インタビュー(9/12)を読む
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■第10回■
幸せって、形があるわけじゃなくて、
感じるものなんだから。


――安藤さんは、ワークライフバランスは寄せ鍋だとおっしゃっていますが、これからの時代を考えた時に、寄せ鍋をしつつ、経済的にも安定して暮らすのは、益々難しくなっていくんじゃないかと思うんです。

だからやらないの(笑)?

――いえ、それは私自身の課題であり、各個人の課題だと思うんですけど、そのことに関して安藤さんはどう思われてるのかな、という素朴な疑問があって。

そういう感覚も僕にはないんだよね。じゃあお金いくらあればいいの?(笑)。僕は楽天を辞めて収入は激減したけど、身の丈で生活してるから全然問題ない。外車もお受験もうちには要らないしね。家族も同じ考えです。
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■第9回■
男も女も、自分のプレゼンスを確立できる場を持てば、
人生はより豊かになる。


――もうひとつ伺ってみたかったことなんですが、男性のあり方について語ることは、ある意味、女性のあり方について語ることになりますよね。男性の側から見た女性のあり方、それから、自立について、どう思われますか?

講演でもよく言うんだけど、父親の育児を阻む原因の一つとして、女性たちの古い意識もあるんじゃないかと僕は思うな。「私の大事な息子におむつなんか替えさせて」ってお嫁さんに対して不満を言う母親(姑)も実はまだいるし、妻でさえ「男の人が育児をやってもろくなことはない」って思って、育児を抱え込んで父親を育児から遠ざけている場合もある。

結局、古い性別役割分業の意識の問題が大きいよね。そもそも自分も働いて自立しようとか、夫婦ふたりで子育てをやっていこう、楽しもうという発想がない。それぞれの家庭によって事情は違うんだから、古い価値観や画一的な物差しに捉われないで、状況に応じて変えていけばいいのにね。
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■第8回■
ダメならダメでいいと思うんだよ。
ダメだって、無駄じゃないんだから。


――活動が本当に多岐に渡っていらっしゃいますが、オーバーフローになってしまうことはないんですか?

オーバーフローっていう感覚も、僕にはあまりないんだよね(笑)。

――なんと!(笑)。

オーバーしたら「ゴメンナサイ!」って謝っちゃうけど(笑)。
でもそれ以前に「これ、やったら楽しいぞ」っていう仕事をやらないのはもったいないからね。だからできるところまで自分の態勢を作れればいいわけ。どこまでできるかという基準は意識的に高めに設定しているけどね。今日ここまでやるといっぱいだなってところから、もう一歩やっておくと、次の日結構いい流れができて、そこでまた新しい仕事が見えてくるんだよね。
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■第7回■
僕はイチイチめげないんですよ。
「ああ、そう来たか」って感じで(笑)。


――動いてく中で、いろんな問題が起こると思うんですが、これまでぶつかった問題の中で、参ってしまったことはないんですか?

うーん、あったけど、いやなことはすぐ忘れちゃうタイプなので(笑)。
でもさ、問題ってマイナスばかりじゃないよね? 僕は子どもにもよく言うけど、「起きたことをどう受け止めるか?そっちの方が大切だ」と。人の本質ってそこに出るんだよね。
ただ「失敗した」とか、「問題を起こしてしまった。申し訳ありません」という受け止め方じゃダメで、そこから学んで問題を起こした構造を見極めることが大切なんだよね。
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■第6回■
僕は、がむしゃらに行動する人を応援したいし、
自分もそっち側にいたいなと思う。

――安藤さんは、エンジンになる方法を体で覚えていらっしゃるでしょう? でも、たぶんそういう経験そのものが乏しい人が沢山いて、私自身もそれができる部分もあればできていないと思う部分もあるんです。そういう人たちが、よりエンジンになれる自分になっていくためには、どうしたらいいと思いますか?

エンジンが稼働するということは、まず、動かす車体が必要だよね。
車体を持てれば、エンジンが動き出す。でもその車体、つまり場を持ててない人が結構多いのかもしれないね。
仕事でもPTAでも、ボランティアでもいい。家庭以外で自分が役割を果たせる場を、男も女も持った方がいいと思うんですよ。
持つためには、車体の情報に貪欲になることだよね。エンジンは誰でも持っているはずなので、ふさわしい車体さえ見つかれば、そのポテンシャルを信じてまずは動いてみればいい。失敗を恐れずにね。

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このブログでご紹介した本

パパの極意―仕事も育児も楽しむ生き方安藤哲也著(NHK出版生活人新書)
本屋はサイコー! 安藤哲也著(新潮OH!文庫)

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